「私も色違いで買ったの」今日のコートはそれではなかったけれど、Hさんも持っているという。Yさんはタータンチェックの同素材の上着を着てコート代わり。それにひきかえTさんと私、お食事会だからちゃんとしたものを着てきました、という装い。コートもちゃんとしていて上質だけど面白おかしいものではない。面白おかしい、という必要はないと思うものの、わっという工夫に欠けるのだ。我々も少し前までは、どこかそんな工夫を競い、おしゃれを楽しんでいたはず。上質の安心できる服に甘んじてしまっているのだ、今は。「コムデギャルソンはもうとても。それにそのチェックはなおさら無理だわ」といったものの、いや待って、着こなす心さえあれば案外できるかも。何年も自分の世界から外していたけれど、もう一度戻ってみたらどうかしら。