若い人、とくに最近の若い人でいちばんむずかしいのは、鞄持ちを絶対に嫌がることです。サービスされるのには平気だが、するのを嫌がります。「教師」や上司につくすなどという態度はほとんど見られません。まったく逆でしょのお客さんさながらの気持ちで聴いているのではないでしよ「鞄持ち」というのは、要するに、「無料奉仕する」ことです。その先生のために何ごとかをする。ファンになる。それから、先生のご機嫌をそこねない、晶厦のひきたおしをしない。何のためかというと、古くさい言葉でいえば、先生の仕事のワザを「盗む」んですね。近くにいなければわからない、修得不可能なワザです。これは読者でいるだけではつかめません。「無料で奉仕する」などは奴隷的なことだ、と考えるのは自由です。でも、知識や技術に習熟する最良の方法は、「下働き」をすることです。最初は、写経からはじまるのです。先生の仕事の一端を「担う」という下働きを通じて、さまざまな知識や技術を修得してゆくことができます。この点では、若いときに、下働きは買ってでもせよ、とくに先生のためには率先してせよ、といってみたいと思います。
(参考)
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