前の音節にまとめてしまう

2012.02.01

伝統的な五七の詩歌の韻律法と違って、私たちのふつうの会話で2重母音は多くの場合1音として扱われるわけです。では、♪「下北沢はきみだ、浜田山はぼくだ」はどうでしょう(すいません、ぜんぶ僕の職場がある京王井の頭線の駅名です)。ここで、1拍がそれまでの2音から4音に転じました。拍とことばの対応が、1段高速にギアシフトしたことになります。♪「東松原はきみだ、駒場東大前はぼくだ」はだいぶ字余りですが、これも「ひーがしまつばらはーきっみいだこまばーいっだいまえはーぼく」と「東松原」で1音、「駒場東大前」で3音前にはみ出させて歌えばOKです。

(参考)
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スローなヒップホップをバックにして、傍点をつけた「が」と「と」のところを重いドラムスの音で強調すれば、これはこれでキマルでしょう。最後の「ぼくだ」のところは、当然シンコペーションです。「ん」の音、促音の「つ」、母音の後にくる「い」(ときに他の母音)は、それを独立した1音と数えずに、前の音節にまとめてしまう、0そして、1拍4音のリズムのもつ、ハードなドライブ感を、ためらわずに押し出していく。ロックする日本語のための、これが、さしあたってのレシピです。