時代は昭和から平成に移りバブルがはじけたころから、にわかにリサイクルショップという名の中古品屋があちこちにできてきました。私がやっている中古品の交換会も、参加する人が増えてきました。私も、当時でこの商売暦も十年ほどになっていました。十年もやっていると「生業」になったというのが実感できるものです。しかし、すでにいろいろと書いてきたように、平坦な道ではありませんでした。この生業をもうひと回り大きくしたいと思いはじめました。それにはどんな手を打つべきか?いま、何か問題なのか?から考えてみました。中古品屋に限らず、市街地に立地する店の共通の悩みがあります。売場面積が狭い、家賃が高い、十分な駐車場の確保がむずかしいなどなどです。そのうえ、中心市街地の空洞化という現象が多くの町で起こり、盛岡心街ではシャッターを閉ざしたままの店が増えています。「商店街のシャッター街化」です。私の店のある紺屋町は、もっと前からさびれていました。私の店も売り上げが頭打ちになっていました。広い売場、溢れる商品、十分なパーキング……。そういう店を持ちたい!郊外に進出するしかありません。そう考えはじめた矢先、調子のいい不動産ブローカーがおいしい話を持ってきたのです。国道沿いに農地を持っているお百姓のおじいさんが、土地を貸したいと言っている。それも千坪。市の中心部から十七、八キ口離れた郊外も端っこですが、クルマなら、すぐそこです。国道沿いの千坪は魅力的でしたし、地主のおじいさんも会ってみるともそうでした。