宿便が潜んでいる腸の仕組みについて説明しましょう。腸はまず大腸と小腸に分けられます。さらに小腸は三つの部分からなり、胃に近いほうから十二指腸、空腸、回腸と呼ばれています。小腸の長さは約五メートルですが、そのうち約三メートルで消化・吸収の働きをしています。腸の内部はビニール管のように平らではありません。大小の凸凹が重なり合ってヒダを形成し、さらにその表面は無数の繊毛や微繊毛でおおわれています。したがって小腸を広げてみると、その表面積は単なる円筒と考えた場合の六〇〇倍もあります。これだけの広さがあるからこそ、すべての食べ物は消化・吸収されてしまうわけですが、そこに形成されたヒダの毛細血管や谷間にカスがたまって固くなり、腸壁の血管の働きが悪くなり、腸の働きも悪くなるのです。これが宿便の絶好の隠れ家となってしまうわけです。