最初から、ちょっと刺激的なお話をしましょう。「ビタミンC」と聞いて、あなたはどんなものをイメージしますか?さわやかなレモン、あるいはみずみずしいキュウリでしょうか。キュウリのスライスを顔にびっしり貼りつけて、ああビタミンCがお肌にしみ込んでいく……。もし、この美肌法(?)を実行している人がいたら、いきなり無粋なことをいって申し訳ないのですが、実はあまり効果は期待できません。ビタミンCは水溶性なので、直接肌につけても皮膚の表面にある脂分がじゃまをして、浸透しにくいからです。一般的には、ビタミンCといえば、やはり酸っぱいというイメージが強いでしょう。コメカミのところが痛くなりそうな、思わず口をすぼめてしまう、そんなキュンとした酸味がいかにも身休によさそうです。そして色はもちろんレモンの黄色。ところが、ビタミンC自体は無味無臭で、酸っぱくもなんともないのです。ましてや色などありません。同じビタミン類でもビタミンAに属するカロチノイドは、植物を黄色や赤に彩る色素成分の一種ですが、ビタミンCはそうではないのです。実際、100g当たりのビタミンCの含有率を見てみると、確かに柑橘類の成績は優秀ですが、そのほかではパセリ、ブロッコリー、芽キャベツ、菜の花など、酸味とはほど遠い、しかも決して黄色いとはいえない野菜が上位に名を連ねています。では、どうしてビタミンCは黄色というイメージが私たちの間で定着してしまったのでしょう。実はここに、健康食品メーカーの巧みなワナが隠されているのです。